バイクフィッティングは敷居が高い?
ロードレースの実業団プロツアー選手の経験を経て、これまでに、オリンピック選手やプロロードレーサー•強化指定選手をはじめロードレーサーやトライアスリートのバイクフィッティングをこれ迄に3000セッション以上実施してきました。
ランニング・バイク・スイムのパーソナルトレーニングも行なっているのですが、よく言われるのは「バイクフィッティングは、バイクがもっと上手くなってから受けますね!」という台詞です。
癖がつく前の初心者の方こそバイクフィッティング
しかしそんな時はこう答えています。「バイクフィッティングは癖がつく前に、なるべく早く受けた方が良いですよ」と…
なぜなら3種目のうちバイクだけは、機材スポーツだからです。皆さんは低いサドルのシティサイクル(ママチャリ)に乗ったことはありますか?女性の方なら男性のロードバイクに試乗をした事がありますか?
故障予防の為にも重要
低いサドルだと太腿の前や,脹脛がかなり筋肉になるはずです。女性が男性のロードバイクに跨ると、ハンドルが遠く肩が凝り、脚がとどかないかもしれません。これと同じ事がロードバイクやトライアスロンバイクでも起こっています。
その為、バイクフィッティングはビンディングをつけて漕げるようになったらなるべく早く受けた方がいいと考えています。
そもそも悪いポジションではペダリング効率が悪くなるだけでなく、腸脛靭帯炎などの故障や事故の原因になります。女性なら頑張れば、頑張るほど、太腿や脹脛が発達しやすくなるかもしれません(笑)
一例として、ハンドルが遠いと前輪荷重になりやすく、下りやカーブが怖くなり、肩こりや腰痛などを誘発しやすくなります。サドルが高いと膝を痛めやすくなります。
フォームやペダリングについても指導
UNITYではバイクフィッティグの際、モーションセンサーを用いバイクのポジション導き出すだけではなく,フォームやペダリングについての指導も行います。もちろんその改善に必要なストレッチや補強/体幹の強化法などのアドバイスも行なっています。トライアスリートの方々を指導をしていて感じるのは、バイクの基本を理解せずに、とにかくがむしゃらにバイクを漕いでいる方が多いということです。(確かに3種目あるので、スイムとランの優先順位が高くなりがちなのはわかりますが…)これ迄にフィッティングを行なってきた国体やインカレ日本選手権レベルの選手にもそういった方は少なくなかったです。
バイクフィッティングを受ける際の注意点
まだバイクフィッティングを受けた事のない方はなるべくはやく近くのスタジオやショップでバイクフィッティングを受けてくださいね。
バイクフィッティングを受ける際は、バイクフィッティングや指導をする方が、経験則や感覚でなく、ある程度の経験があり、バイクフィッティングの理論を学んでいるか?基本的な解剖学をんでいるか?
機能解剖やバイオメカニクスを学んでいるのか??専門種目だけでなく、トレーニングについての知識が豊富か?などが重要だと思います。
できればその種目を経験している方がいいと思います。解剖学を学んでいなければ,フィッティングの際にマーカーとなる、正確な骨の位置すらわかりません。同様に、身体のことやスポーツ障害,故障についての知識もあった方が良いと考えています。
感覚重視の自分がこうしてるから、貴方もこうした方が良いという根拠のないバイクフィッティングは百害あって一利なしだと考えています。何故なら人それぞれ身長や骨格,身体の使い方が異なるからです。
理想的なバイクフィッターとは
バイクフィッティングやポジションやフォーム。この辺りについても、これまでの経験を元に少しづつ紹介していきたいと思っています。
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