ロードバイクとトライアスロンバイクの違いは?初心者はどちらを選択するべきか?

ロードバイクとトライアスロンバイク(TTバイク)は、いずれも長距離を効率的に移動するためのバイク(自転車)ですが、設計と用途に幾つかの違いがあります。トライアスロンの大会ではどちらのバイクも見かけるので、初心者の方は購入の際、迷われるかも知れません。これからトライアスロンを始める方は何方を選べば良いのでしょうか?

以下がロードバイクとトライアスロンバイクの簡単な違いです。

  1. 設計と形状: トライアスロンバイクは、ロードバイクと比較するとより『エアロ』つまり空気抵抗を軽減する形状をしています。安定性を確保するためにホイールベースは長く重心は低めに設定されています。

    更にライダーが前方へ身体を傾けて空気抵抗を最小化するために設計されています。ハンドルバーは一般的にエアロバーやTTバー・DHバーと呼ばれ、ライダーは身体を前方へ傾ける(ロードバイクより前傾姿勢とることが可能)ことができます。エアロバーを持つことにより前面投影面積を減らすことができ、結果的に同じパワー(出力)でj走るとロードバイクより平均速度が上がります。

    一方、ロードバイクの設計はトライアスロンバイクと比較すると、あらゆる局面に対して適応性が高く、上り坂、下り坂、平坦な道路など、様々な路面状況に対応することができます。

    比較すると一般的にアップダウンやテクニカルなコースの少ないトライアスロンにはトライアスロンバイクの方が圧倒的に有利な気がします。しかし適正な前傾姿勢を維持するにはライダーの姿勢保持力や身体の柔軟性が必要です。

    更にトライアスロンバイクにはデメリットが存在します。

    DHバーをもった姿勢では安定性が低く、ハンドリングも難しくなりブレーキにアクセスしにくい為、ライダーはある程度のスキルが必要となります。そしてトライアスロンバイクは、エアロバーが装着されている為、より適切なポジション設定が必要です。

    特にハンドル周りの微調整は快適性に大きな影響を及ぼします。更に一般的にロードバイクと比較すると重量も重いものが多く値段も高額なものが多いです。

  2. 体の位置: トライアスロンバイクの設計は、ライダーがより『エアロ』な(空気抵抗を減らす)体位を取ることを可能にしています。これは、ライダーが腕を前方に伸ばし、身体を低く保つことを意味します。このポジションはエネルギー効率が高く、長距離のトライアスロン競技において有利です。

    一方でロードバイクの体位は一般的により直立しており、集団走行や短距離や中距離のライド、多様な地形でのライドに適しています。トライアスロンバイクと比較すると重心が高くホイールベースも短く設定されている場合が多くハンドリング性能がよくダンシング(立ち漕ぎ)などもしやすいです。

  3. ギアとブレーキ: トライアスロンバイクでは、ギアシフトとブレーキは通常、エアロバーのエンドに設置されます。これに対して、ロードバイクでは、ギアシフトとブレーキレバーはハンドルバーの上部に設置され、手元で簡単にアクセスできます。安全面ではロードバイクに軍配が上がります。

  4. ルールと規制: トライアスロンではドラフティング(他のライダーの後ろに張り付き空気抵抗を軽減するための戦術)が一般的に禁止されているため(エリートのレースは除く)トライアスロンバイクはライダーが単独走行をする際に最も速く、最も効率的に走行できるように設計されています。

    それに対して、ロードレースでは一般的にドラフティングが許可されており集団走行をする為、ロードバイクは集団走行や安全面に考慮した設計になっています。

改めて比較してみると個人的に初心者はまずはロードバイクを選択する方が無難だと考えています。そもそもビンディングシューズ(スキーと同じでペダルにシューズを固定します)自体になれておらず、これまでの経験上、初めの数ヶ月は何度かは立ちゴケ(転倒)する方が多いです。

順序としてロードバイク→ロードバイクにDHバー→トライアスロンバイクに移行していくと良いと思います。

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この記事を書いた人

自転車と旅の魅力に取り憑かれ様々なアウトドアスポーツやサイクリング,公園遊びを愉しむ健康運動指導士。トライアスロンや持久系スポーツの初心者に役立つ情報、“そと遊び”と”アウトドアスポーツ”の愉しさと喜びを、老若男女に伝えられれば良いなと思っています。

そろそろお爺ちゃんになるアラ50の持久系スポーツコーチ・パーソナルトレーナーです。

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