トライアスロン初心者対象・トランジション(種目間の移行)ヒント

トランジションは重要な役割を果たし、レース時間に大きな影響を与えます。トライアスロンのトランジションは2回あります。T1 (スイムからバイクへのトランジション) と T2 (バイクからランへのトランジション)です。

そとあそブログ-旅ちゃりラン-
トライアスロン初心者からの質問が多いトランジションって何ですか? | そとあそブログ-旅ちゃりラン- トランジションとは トライアスロンは、スイム、バイク、ラン3つの種目を組み合わせたもので、各々の種目はトランジション(連結)エリアを通じてつ繋がっています。トライ...

大会ではこの2回のトランジションをスムーズに行うことが重要です。先日はバイクを押しながら走る練習について説明しました。今回は初心者の方にトランジションのヒントをお伝えします。

そとあそブログ-旅ちゃりラン-
初心者向け・トライアスロンのトランジション練習。バイクを押しながら走る。 | そとあそブログ-旅ちゃりラ... 以前トランジションとは何か?について簡単に説明しましたが、T1(スイム→バイク)への移行の際、トランジションエリアでウェットスーツを脱ぎ、ヘルメットやサングラスな...

1. 準備と装備の配置:

  • 必要なアイテムの順番にトランジションバック(トライアスロン専用のバックでAmazonなどでも購入可能です)に詰めます。まずスイムのアイテム、次にバイク用、最後にラン用のアイテムのように種目ごとに分類します。

  • 当日の混乱を最小限に抑えるために、各種目の装備を別々のバッグにまとめてからトランジションバックに詰めます。

  • トランジションエリアでバックから装備を取り出し、装備を必要な順番にセットします。すべてをきちんと整理し、各装備がどこにあるかを覚えておきます。デビュー当日は焦っているので、なるべく混乱は避けたいものです。


2. T1: スイムからバイクへのトランジション

  • ウェットスーツのスムーズな脱ぎ方を練習しましょう。手首と足首の内側のワセリンなどの潤滑剤を塗ることで脱ぎやすくなります。スレ防止のために首筋や脇周り(ロングジョン)などにもワセリンを塗っておきましょう。

  • 時間節約のために、トランジションエリアの自分のバイクラックに到着するまでにウェットスーツを走りながら(ファスナー付きの場合、胸を開けておいても良いでしょう)途中まで脱ぎます。視界を確保する為にスイムのゴーグルもキャップの所まであげておきます。

    そしてトランジションエリアのバイクラック前に到着したら、ウェットスーツの残りを脱ぎ、キャップやゴーグルも外します。ウェットのパンツ(セパレートの場合)は片脚でパンツの裾を踏んで脱ぐと良い(要練習)でしょう。

  • バイクをラックから降ろす前にヘルメットをかぶりサングラスや(バイザー付きのバイク用ヘルメットがある場合はサングラスはランの時に装着します)レースナンバーベルトを装着します。安全面を考慮し多くのレースでルールとなっています。海外のアイアンマンではサンオイルなどがトランジションエリアにおいてあるのでたっぷりと塗りましょう(笑)

  • レースナンバーベルトはウェットの中に装着しておいたりベルトを使わずにウェアに留めておく方法もあります。禁止されている大会もあるので大会HPやパンフレットをかくにんしておきますしょう。

  • 前回、説明したゴムバンドで水平に保たれたトライアスロンシューズを使用します。これにより、乗車ラインまで素早く走ることができ、飛び乗った後にすぐにペダルを踏み始めることができます。トライアスロン専用のシューズなら飛び乗った後はすぐにシューズに足を滑り込ませること可能です。

  • ギアの配置方法考え自分が最もトランジションがしやすいように自宅で何度もシュミレーションを行いましょう。


3. T2: バイクからランへの遷移:

  • 飛び降りながらのバイクからの降車を練習します。トランジションエリアが近づいてくれば少しケイデンス(回転数)をあげ(脚の疲労を抜きランへの移行準備をします)シューズのストラップを外し、足をシューズから抜き出し、シューズを踏んでペダリングを継続します。乗車ラインが近づいてきたら、一方の足をバイクから振り降ろし、もう一方の足はペダル上でバランスをとります(ママチャリを降りる時と同じ感じです)。そして降車線の前でバイクから降ります。
  • ヘルメッを外す前にバイクをラックに戻します。バイクをラックに戻した後にキャップやバイザー必要に応じてサングラスなどを装着します。

  • ランニングシューズには伸縮性のある靴紐やレースロックを使用して、素早く履けるようにします。そうすると靴紐を結ぶ時間が短縮されます。シュータンなども履きやすいように準備しておきます。裸足でランニングを行う場合はシューズにワセリンなどを塗っておくと良いでしょう。

  • その他にも必要な栄養補給をシューズの中に入れておくなどして忘れないようにします。トランジション時に素早くギアを装着できるように大会までに自宅で何度もシュミレーションを行いましょう。

4. ヒント:

  • レースの日までにトランジションの練習を何度も繰り返します。

  • トランジションエリアを整理して無駄をなくします。必要なものだけを持ってくるようにします。

  • トランジション中に脚を伸ばして座りながら(痙攣を起こしやすいですし、周囲の邪魔になります)行っている方を多く見かけますが避けた方が良いでしょう。

  • トランジションエリアのレイアウトを覚えて、自転車を探したり、出口を探したりする時間を最小限に抑えます。OWSの時と同じように目印を決めておきましょう。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

自転車と旅の魅力に取り憑かれ様々なアウトドアスポーツやサイクリング,公園遊びを愉しむ健康運動指導士。トライアスロンや持久系スポーツの初心者に役立つ情報、“そと遊び”と”アウトドアスポーツ”の愉しさと喜びを、老若男女に伝えられれば良いなと思っています。

そろそろお爺ちゃんになるアラ50の持久系スポーツコーチ・パーソナルトレーナーです。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次