初心者向け・トライアスロンのトランジション練習。バイクを押しながら走る。

以前トランジションとは何か?について簡単に説明しましたが、T1(スイム→バイク)への移行の際、トランジションエリアでウェットスーツを脱ぎ、ヘルメットやサングラスなどバイクに必要なギアを装着しバイクラックからバイクを下ろしてから、乗車ラインを越えるまで選手はバイクを押しながら走る必要があります。

初心者のうちは靴下を履いてからバイクシューズを履き、バイクシューズのまま乗車ラインを越えるまで走る方も多いのですが、それでは時間がかかります。特にIronmanレースなどの場合トランジションエリアから乗車ラインまで500m以上走らなければならない場合があります。

スムーズなトランジションの為に、幾つかのテクニックがあります。今回はその一つです。エリートやベテラン選手はバイクシューズをバイクに取り付けたまま、裸足(靴下?)でバイクを押してトランジションエリア内を移動します。今回はこれについて簡単に説明します。

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トライアスロン2年目程度の初心者の方でバイクを押して走る練習をやったことのない方は、練習だけでもしてみると良いと思います。見た目より遥かに簡単で数回練習するだけで、かなり上手くなります。

トランジションは第4の種目と言われています。どうすればトランジションが早くなるかを工夫するのも楽しいものです。各大会のルール規定により禁止されている場合もあるので、大会前には事前に大会HPやパンフレットを確認してください。

  1. シューズをバイクに装着する:まずはペダル(ビンディングペダル)にトライアスロンシューズを装着し、上記の写真のように、クイックの部分とシューズを輪ゴムで装着します。シューズが自転車に固定されたら、ペダルを地面と水平の位置になるように調整します。

  2. エラスティックバンドの使用: シューズがトランジション中に回転しないようにします。トライアスロン専用シューズの後ろ(ヒール部)にはエラスティックバンドがあるので、輪ゴムをエラスティックバンドと後輪のクイック、反対側はエラスティックバンドとフロントディレーラー or ボトルケージの部分に固定します。

    これにより、シューズはペダルと共に回転せず、一定の位置(地面と水平にする)に保たれます。このことでシューズは地面にあたらなくなり、乗車ラインを超えて飛び乗る(跨いで乗る)際に、シューズをキャッチしたり、バイクの上でシューズを履くことが容易になります。私が使用しているスペシャライズドのトライアスロン専用シューズは軽量で脱ぎ履きがしやすく設計されています。

  3. バイクの正しく押す:次にシューズを取り付けた状態で、バイクのサドル部分を持ってバイクを押します。個人的にもサドルを押して走る方法を推奨します。なぜならこの方法が最もバランスを取りやすいからです。ハンドルを持ってバイクを押すと、バイクが不安定になりやすく、ハンドルが動き、バイクを押しにくくなります。

    大会前に自分のバイクのサドルを押して走ったり、バイクを押しながらのスラローム練習を行いましょう。


  4. トランジションエリアの記憶:大会前はトランジションエリアのレイアウトを頭に入れておきます。自分のバイクがどこにあるかをしっかりと覚えておくことが重要です。それにより、余計な時間を消費することなくスムーズなトランジションが可能になります。

  5. 飛び乗りのトレーニング:乗車ラインを越えた後(バイク前輪の先端が乗車ラインを超え、片足が乗車ラインを越えた後に、完全に片足が地面についてから乗車する。)上級者はバイクに飛び乗ります。そして下記の写真のようにバイクの上でシューズを履くのです(笑)

    しかし初心者は乗車ラインを越えたら、安全確保のために飛び乗りをせずに通常通りバイクに跨ってからバイクに乗りましょう。私はこれまでにバイクに飛び乗って落車した方を数名観ています‥。

    実際のレース前に、これらのスキルを獲得するための練習をすることが重要です。バイクを押して走る練習を行うことで、レースの日にスムーズにバイクを操作できるようになります。

https://fr.triatlonnoticias.com/noticias-triatlon/las-transiciones-decisivas-en-las-wts-2015/

この他にもトランジションには様々なテクニックがありますが、今回はトランジションエリアでバイクシューズをバイクに取り付けて裸足(靴下)で走る方法について紹介してみました。

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この記事を書いた人

自転車と旅の魅力に取り憑かれ様々なアウトドアスポーツやサイクリング,公園遊びを愉しむ健康運動指導士。トライアスロンや持久系スポーツの初心者に役立つ情報、“そと遊び”と”アウトドアスポーツ”の愉しさと喜びを、老若男女に伝えられれば良いなと思っています。50歳オーバーの持久系スポーツコーチ・パーソナルトレーナーです。

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