トランジションは重要な役割を果たし、レースに大きな影響を与えます。
トライアスロンにおけるトランジションとは、競技中にスイム、バイク、ランの各セクションの間に行われる準備・切り替え(着替え・変換)のことを指します。
トライアスロンには2つの主要なトランジションがあり、それぞれ「T1」と「T2」と呼ばれます。
- T1(スイムからバイクへのトランジション):
- スイムセクションが終わった後、選手は指定されたトランジションエリアに到着し、ウェットスーツを脱ぎ、自転車のギア(ヘルメット、サングラス、シューズなど)を装着します。
- 自転車に乗り出す準備が整ったら、バイクセクションに移行します。
- T2(バイクからランへのトランジション):
- バイクセクションが終了すると、選手は再びトランジションエリアに戻り、自転車をラックに掛け、ランニングシューズを履くなど、ランニングの準備を行います。
- ランニングの準備ができたら、最後のランセクションに移行します。
トランジションはタイムに含まれるため、効率的かつ迅速に行うことが重要です。
トップレベルのトライアスロン選手は、トランジションのスムーズさがレース全体の成績に大きく影響することを理解しているので、トランジションの練習も重視しています。
つまりトライアスロンのトランジションは2回あるのです。そのためUNITYでは🔰初心者の方にもトランジションの練習を行います。
T1 (スイムからバイクへのトランジション) と T2 (バイクからランへのトランジション)この2回のトランジションを素早く行うことは初心者の皆さんにとっても重要だからです。
慣れてくるとバイクの後にランをします(ブリックトレーニング)そしてその時のトランジションのスピードも徐々に上げていきます⤴️
トップクラスの選手達はトランジションをスムーズに行う為に選手達はどのような工夫をしているのですしょうか?
先日はバイクを押しながら走る練習について説明しました。
今回は初心者の方にトランジションのヒント(コツ)をお伝えします。
1. 準備と装備の配置:
- 必要なアイテムの順番にトランジションバック(トライアスロン専用のバックでAmazonなどでも購入可能です)に詰めます。まずスイムのアイテム、次にバイク用、最後にラン用のアイテムのように種目ごとに分類します。
- 当日の混乱を最小限に抑えるために、各種目の装備を別々のバッグにまとめてからトランジションバックに詰めます。
- トランジションエリアでバックから装備を取り出し、装備を必要な順番にセットします。すべてをきちんと整理し、各装備がどこにあるかを覚えておきます。デビュー当日は焦っているので、なるべく混乱は避けたいものです。
☝️こちらの映像を観るのもお勧めです。
2. T1: スイムからバイクへのトランジション
- ウェットスーツのスムーズな脱ぎ方を練習しましょう。手首と足首の内側のワセリンなどの潤滑剤を塗ることで脱ぎやすくなります。スレ防止のために首筋や脇周り(ロングジョン)などにもワセリンを塗っておきましょう。
- 時間節約のために、トランジションエリアの自分のバイクラックに到着するまでにウェットスーツを走りながら(ファスナー付きの場合、胸を開けておいても良いでしょう)途中まで脱ぎます。視界を確保する為にスイムのゴーグルもキャップの所まであげておきます。
そしてトランジションエリアのバイクラック前に到着したら、ウェットスーツの残りを脱ぎ、キャップやゴーグルも外します。ウェットのパンツ(セパレートの場合)は片脚でパンツの裾を踏んで脱ぐと良い(要練習)でしょう。 - バイクをラックから降ろす前にヘルメットをかぶりサングラスや(バイザー付きのバイク用ヘルメットがある場合はサングラスはランの時に装着します)レースナンバーベルトを装着します。安全面を考慮し多くのレースでルールとなっています。海外のアイアンマンではサンオイルなどがトランジションエリアにおいてあるのでたっぷりと塗りましょう(笑)
- レースナンバーベルトはウェットの中に装着しておいたりベルトを使わずにウェアに留めておく方法もあります。禁止されている大会もあるので大会HPやパンフレットをかくにんしておきますしょう。
- 前回、説明したゴムバンドで水平に保たれたトライアスロンシューズを使用します。これにより、乗車ラインまで素早く走ることができ、飛び乗った後にすぐにペダルを踏み始めることができます。トライアスロン専用のシューズなら飛び乗った後はすぐにシューズに足を滑り込ませること可能です。
- ギアの配置方法考え自分が最もトランジションがしやすいように自宅で何度もシュミレーションを行いましょう。
この様な靴べらもあります(笑)
トランジションがしやすいようにゴム紐を使用してます。
上記のヘルメットなどはバックル部分がマグネットになっていてトランジションがしやすく(素早くヘルメットを被れる)なっています。
3. T2: バイクからランへの遷移:
- 飛び降りながらのバイクからの降車を練習します。トランジションエリアが近づいてくれば少しケイデンス(回転数)をあげ(脚の疲労を抜きランへの移行準備をします)シューズのストラップを外し、足をシューズから抜き出し、シューズを踏んでペダリングを継続します。乗車ラインが近づいてきたら、一方の足をバイクから振り降ろし、もう一方の足はペダル上でバランスをとります(ママチャリを降りる時と同じ感じです)。そして降車線の前でバイクから降ります。
- ヘルメッを外す前にバイクをラックに戻します。バイクをラックに戻した後にキャップやバイザー必要に応じてサングラスなどを装着します。
- ランニングシューズには伸縮性のある靴紐やレースロックを使用して、素早く履けるようにします。そうすると靴紐を結ぶ時間が短縮されます。シュータンなども履きやすいように準備しておきます。裸足でランニングを行う場合はシューズにワセリンなどを塗っておくと良いでしょう。
- その他にも必要な栄養補給をシューズの中に入れておくなどして忘れないようにします。トランジション時に素早くギアを装着できるように大会までに自宅で何度もシュミレーションを行いましょう。
4. ヒント:
- レースの日までにトランジションの練習を何度も繰り返します。
- トランジションエリアを整理して無駄をなくします。必要なものだけを持ってくるようにします。
- トランジション中に脚を伸ばして座りながら(痙攣を起こしやすいですし、周囲の邪魔になります)行っている方を多く見かけますが避けた方が良いでしょう。
- トランジションエリアのレイアウトを覚えて、自転車を探したり、出口を探したりする時間を最小限に抑えます。OWSの時と同じように目印を決めておきましょう。
https://www.sportseventsegypt.com/tips-for-faster-and-efficient-triathlon-transitions/
トランジションでのコツはただ急いで行うだけでなく、効率性、シンプルさ、そして大会前に何度もシュミレーションを行い正しい順序ですべてを行うことです。
https://www.youtube.com/watch?v=nIeOWxWqzf0(T1は35秒:T2は1分25秒〜)←百聞は一見に如かず。見本の動画です。
OWSの様子やバイク(ドラフティングレースなので一般人は真似しないでください)やランも参考になります。
トランジション第4の種目と呼ばれるほど重要です。しっかりと練習をしてレースに臨みましょう^_^
↑ウェットスーツの種類などはこちらをご覧ください。トライアスロンシーズン真っ只中。
初心者の皆さんも体調に留意して今シーズンを楽しみましょう。
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