こちらもよくある質問ですね（笑）多忙な社会人にとってローラー台は上手く利用すれば実走よりも効率的なトレーニングになり得ます。
しかし現在は様々な種類のローラー台があり、値段も３万円くらいから20万円くらいまであります。
そのため初心者の皆さんは本当に迷われること思います。
ローラー台の中で最もよく知られているのが、固定ローラーと三本ローラーです。
現在はこの中間のようなローラー台もあります。
ロードバイクの固定ローラーと三本ローラーは両方とも室内トレーニングで使用されます。
サイクルコンピュータが必須ですが、スマートローラーなどはアプリがあるのでPCやiPadでもパワーの計測が可能です。
固定ローラーと三本ローラーにはそれぞれにメリットとデメリットがあります。
一般的に意識の高いベテランのトライアスリートは三本ローラーを薦めがちです。
しかし初心者の皆さんはそれぞれのメリットとデメリットを理解し価格なども考慮した上で選択すると良いでしょう。
固定ローラーのメリット
- 安定性: 固定ローラーは自転車をしっかりと固定するため、安定性が高く、バランスを保ちやすいです。そのため余程のことがない限り、室内で転倒することはないと思われます。
- コントロール: 固定ローラーは自転車を完全に固定するため、スプリントや高強度のトレーニングが容易に行えます。また、自転車の動きを完全に制御できるため、練習のタイミングや強度を調整しやすく、効果的なトレーニングが可能です。
現在は様々な種類の固定ローラーが販売されています。スマートトレーナーは静音性も優れており値段は高いですが個人的には最もお勧めできます。
ちなみにスマートトレーナー（Smart Trainer）とは、インターネット接続やBluetoothを介してスマートフォンやコンピュータと連携することができるタイプの固定ローラーです。スマートトレーナーは、トレーニングアプリや仮想トレーニングプラットフォームと組み合わせて使用することができ、リアルなルートシミュレーションやトレーニングプランの実行など、より高度な機能を提供することができます。
ちなみに私は現在スマートバイクを使用しています。
固定ローラーのデメリット
- 運転感覚: 固定ローラーは自転車を固定するため、実際の走行時と比較して、風の抵抗や道路の振動、コーナリングなどの運転感覚を再現することができません。したがって、屋外でのトレーニングとは感覚は異なります。各メーカーが実走感をウリにしていますが、現状で実走感のある固定ローラーに出会ったことはありません（笑）
- 単調なトレーニング: 固定ローラーはバイクの前輪を固定するため、実際の走行時と感覚が異なります。このため、モチベーションの維持やトレーニングの面白さは欠けるかも知れません。しかし近年ZWIFTなどの出現により固定ローラーの単調さや面白みのなさは改善されています。
https://www.mtbr.com/threads/the-best-indoor-cycling-trainers-of-2020.1173017/
三本ローラーのメリット
- 自然な運動: 三本ローラーは自転車の前輪を固定せずに、自転車全体をバランスさせることができます。このため、実際の走行時に近い運動パターンを再現し、道路の振動やバイクの傾きなどのリアルな感覚を得ることができます。
- バランスと技術: 三本ローラーはバランスと技術の向上に役立ちます。バイクをバランスさせる必要があるため、コーナリングやバイクの制御を練習することができます。
三本ローラーのデメリット
- 安定性の課題: 三本ローラーは固定ローラーよりもバランスを保つのが難しく、初心者には少し学習コストがかかる場合があります。バランスを崩して転倒するリスクもあります。
- 高強度トレーニングの制限: 三本ローラーは自転車のバランスを保つため、スプリントや高強度のトレーニングが困難な場合があります。これは、自転車が固定されていないため、高負荷でのスプリント時に安定感がないことが原因です。
個人的なお勧め
自分にとってどちらが良いか？は個人の好みや目標によって異なります。しかしながら初心者や安定性を重視する場合は、間違えなく固定ローラーが適しています。私も初心者の方には必ず固定ローラーをお勧めしています。何故なら日本のトライアスロンの平均年齢は50歳以上です。
シニアはバランス感覚が衰えているので鍛えた方が良いのですが、それは別の方法（これについてはまたの機会に説明します。）で鍛えることが可能です。
いきなり三本ローラーを選択して、転倒・骨折などしてしまえばまさに本末転倒です。
写真は74歳の方ですが、ローラーだけでなく実走で走行やバランスのトレーニングを行っています。
リアルな屋内トレーニングやバランス・技術の向上を重視する場合は、三本ローラーが適しているかも知れません。
しかしまずは固定ローラーで室内練習をしながら実走練習をし少し慣れてから三本ローラーも利用するのが良いと思います。
特に女性は夜中に外に出てバイクの練習をするのは難しいと思います。上手く固定ローラーを使って効率的に練習しましょう。
室内練習で必須のローラー台も各々の用途に応じて上手く使い分けてください。
そして固定ローラーを効率的に行うにもバイクフィッティングは必須です。今シーズンも楽しんでいきましょう。
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