トライアスロンは、スイム、バイク、ランの3つの種目を連続して行う持久系(耐久系)スポーツです。それぞれの種目間で休憩することなく、選手は一つの種目から次の種目へと移行します。この移行は「トランジション」と呼ばれ、その速さも全体のタイムに影響するため第四の種目と呼ばれています。
トライアスロンの距離はいくつかの異なるレベルに分けられています。一般的な距離は以下の4つです。1番短い距離がスプリント(スイム750m、バイク20km、ラン5km)次にオリンピックディスタンス(スイム1.5km、バイク40km、ラン10km)より長距離のハーフアイアンマン(スイム1.9km、バイク90km、ラン21.1km)やフルアイアンマン(スイム3.8km、バイク180km、ラン42.2km)などがあります。国内では大会独自の距離を設定しているレースもあるので大会参加前はオフィシャルHPやパンフレットを確認してください。
トライアスロンは、持久力だけでなく、筋力、各種目の技術、更にはレースの戦略、それら全て組み合わせたマルチスポーツであり、世界中で多くのアマチュアとプロの選手によって競技が行われています。
トライアスロンにデビューするには、以下の準備が必要です。
- バランスの良いトレーニング: トライアスロンはスイム、バイク、ランの3種目から成るため、全身をバランス良く鍛える必要があります。総合的な体力と持久力、筋力、柔軟性、安全確保の為にバランス感覚を鍛えるトレーニングを行いましょう。自分の得意種目や苦手種目を考慮しバランスの良いトレーニングをしましょう。
- トレーニングプラン: 3つの競技すべてに時間を割くようなトレーニングスケジュールを作ります。特に初心者の場合、まずは基礎的なスキルを確実に身につけることが大切です。泳ぎ方、自転車の操作、長距離ランニングの技術など、基本的なスキルをしっかりと身につけることから始めましょう。特に大人になってからスイムを始める方は最初の1年はスイムの技術習得に時間を割く必要があります。
- ギア: スイムのウェットスーツ、スイムウェア、ゴーグル、キャップ、バイク(ロードバイクorトライアスロンバイク)とヘルメット、ランニングシューズなど、それぞれの種目に適したギアが必要です。特に自転車は高価なので慎重に選択しましょう。理想はトライアスロン経験者に話を聞くもしくはお店について来てもらうと良いと思います、
- 食事と栄養補給: トライアスロンはエネルギーの消費が激しいスポーツなので、適切な食事と栄養補給が重要です。特に長時間に及ぶトレーニングやレースでは、適度に水分やエネルギーを補給しなければなりません。普段の食生活だけでなくレース中の栄養補給についても学習をして大会に臨みましょう。
- レースのルールとコースの理解: レースに参加する前に、ルールとコースの特徴を理解することも大切です。例えば、トライアスロンでは社会人の出場するレースの多くはドラフティング(他の選手の後ろについて風を避ける)が禁止されています。コースを確認することは安全の確保に繋がります。大会前に大会HPやパンフレットを隈なく確認しておきましょう。
- 健康チェック: 残念ながら、スイムでは突然死の可能性があります。日本ではトライアスロンに参加する人の平均年齢は50歳を超えています。大会や練習での健康問題を未然に防ぐため、定期的な健康チェックを受けましょう。体調不良を感じたら無理をせず休養を取ることも大切です。
- 体調管理: トライアスロンは多くのエネルギーを消費するスポーツで、トレーニング時間球技などと比較すると長くなりがちです。そのため、普段からケア・休息とリカバリーが必要です。トレーニングと同じくらい重要なのが、質の良い睡眠と休息です。また、適切なストレッチングやマッサージは筋肉の回復を助け、故障や怪我の予防にもつながります。運動・栄養・休養・ケア、これらのバランスに気をつけてトレーニングをしましょう。
初めてのトライアスロンの参加は本当に緊張するものです。初心者にとってスイムとバイクはかなりリスクを伴います。結果を追い求めるよりも安全に留意しつつ経験を積むことが大切です。自分自身のペースを守り、楽しむことが最も大切です。
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