初心者なのですがトライアスロンのバイクパートで、エアロバー(DHバー)を装着したほうが良いのですか?と度々聞かれます。
確かにエアロバーのメリットは大きいのですが、初心者には注意する点もあります。
なので一概に必ずつけて下さい。と言うことはできません。
下記のエアロ効果を示す画像は「平均50km/hで走る人が、40kmのレースに出た場合」が前提なのですが、これを観る限り、エアロバーとTTスーツ、シューズカバー(カーフガード)はかなり効率の良い投資と言えます。
最近はアームレストの形状やサイズも大きく変化しより快適になりつつあります。
https://www.cyclingweekly.com/
自身もTriRigのアームカップを装着していますが、これまでとは違い快適な上に安定性が増しました。
海外では3Dプリンターを使用して作成したその人の前腕の形状に合わせたエアロバーや、左右のバーが繋がっているエアロバーも用いられてます。
https://www.trainerroad.com/forum/t/aero-gains-what-to-spend-your-money-on/4607
一般的にエアロバーのメリットは
- 空気抵抗の軽減:エアロバーは、ライダーがよりエアロダイナミックな姿勢をとることを可能にします。エアロダイナミックな姿勢は空気抵抗を軽減します。同じ出力(パワー)の場合、エアロバーを装着していない状態よりも速度が上がります。特にアイアンマンなど長距離のトライアスロン(バイクパートは180kmあります)や平坦・下りでの走行においてエアロバーを装着するのとしないのでは大きな差が生まれます。
- エネルギー効率:エアロバーに慣れると、体幹の筋肉を多少は休ませることができます(もたれるわけではないのですが‥。)更に空気抵抗の軽減により、少ないパワーで速度を維持することが可能となります。その為、結果的にエネルギーを温存することが可能になり、ランパートのパフォーマンスの向上に繋がります。
- 速度の維持:エアロバーは、坂道を下るときや直線区間でスピードを維持するのに役立ちます。これは、一般的なハンドルバーよりもエアロバーを装着したほうが空気抵抗が少ないので同じ出力なら速度が上がる為です。
しかし、初心者がエアロバーを使用する場合は、以下の点に注意が必要です:
- 操縦性と安定性:エアロバーは一般的なハンドルバーと比べて操縦性と安定性が低下します。更に通常のハンドルバーとは異なり、ブレーキやギアレバーへのアクセスが制限されます。そのため、急な曲がり角や、テクニカルな区間では慎重に操作する必要があります。
- 適応時間:エアロバーを使用すると体の姿勢が大きく変わるため、これに慣れるのに時間がかかる場合があります。また、エアロポジションは身体の前傾が強くなり、より狭くて低いフォームを長時間保持する必要がある為、身体に負担がかかります。
その為、そフォームに慣れることや体幹の強化が必要になります。バイクフィッティングで適正なポジションが導き出されていない場合は負担はより大きくなります、 - 技術的スキル:特に曲がり角や下り坂では、エアロポジションから通常のポジションに戻る必要があります。これは訓練と経験を必要とします。一般的にエアロポジションから通常ポジションに戻る時に慣れてない人は蛇行(ふらつく)してしまいます。
- ルール:一部のトライアスロン大会では、エアロバーの使用が制限されているか、または禁止されていることがあります。したがって、参加するイベントのルールを確認することが大切です。
初心者にとってもエアロバーは大きな効果をもたらしてくれます。しかしバイクライドにおいて最も重要なのは安全性です。
エアロバーは速度と効率を高めるための優れたツールである一方で、その使用は特定の技術と慣れを必要とします。
そのため、エアロバーの使用を始める前には、まず安全な環境での練習と訓練が必要です。
大会の数ヶ月前からエアロバーを装着し実際に実走での練習を繰り返しましょう。安全確保のためにも初心者の方こそバイクの実走練習は重要です。
それが出来ない場合はエアロバーを装着するのは止めておきましょう。空気抵抗の軽減は重要ですがまずは何よりも安全の確保です。
安全面を考慮しながらトライアスロンライフを満喫しましましょう。
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